航海安全、繁栄を祈るミシラギ御願 沖縄県奥武島 奥武島海神祭(御願編)
2014/06/08
梅雨明けと思ったら、土砂降りの沖縄より こんばんわぁ~
6月にはいり、梅雨ももう少しといったところで、再び戻ってきた梅雨の空・・・梅雨明けはいつやら
今日の日記は、400年以上の伝統が続く沖縄南部で行われる海の祭りです
【 撮影日 2014.6.1 沖縄県奥武島(おうじま) 奥武島海神祭 】
沖縄では、旧暦5月4日「ユッカヌヒー」と呼ばれる日には、沖縄本島や離島のあちこちで、ハーリーと呼ばれる爬龍船競漕が開催され、一年間の豊漁と航海安全を祈願します
数多く行われるハーリーですが、今年は休日と合わさったため、わたしも早朝からハーリー観戦に向かいました
今年訪れたのは、本島南部に位置する小島「奥武島(おうじま)」の中央に位置する奥武観音堂です


ハーリーは、航海安全、島の繁栄を祈った事が始まりと伝えられているため、奥武島海神祭当日の朝に「ミシラギ御願」から行われます

奥武島の海神祭の歴史は、約400年前の17、18世紀に遡ります
1艘の唐(現在の中国)船が奥武島へ漂着するのをためらっている時、奥武島の山の上より白衣の美女が現れました
白衣の美女が唐船に対して、島は安全だと手招きをしてくれたので、唐船が島へ漂着したところ、奥武島の島民が漂流者に温かい食べ物や衣類を与え、焚き火で冷え切った心を癒してくれました
そして、唐船の乗務員の傷も癒え、再び祖国へ帰る前日
乗務員達は、白衣の美女がいたとされる場所へ赴き、「願わくはわたし達へ幸運を与えてください、もし無事に故郷へ戻ったら、仏様をこの島へ祀って浄土します」と願って航海したら、無事に祖国へと戻ることが出来ました
その後、琉球王朝を通じて黄金の観音像と仏具一式を送り、現在の奥武観音堂へ奉納されたと伝えられました
由緒ある観音堂には、その当時漂流船をつないだ小岩をミジラギがあるとされ、早朝からミシラギ御願が始まろうとしていました
奥武観音堂の前には、本ハーリーを行う東(あがり)と西(いりー)の船頭たちを筆頭にハーリーに乗り込む海人たちが集まり始めました


そして、ミシラギ御願が厳かに始まりました

御願を行うのは、何十年にも渡り村神人のお役目を授かったおばぁです

外で御願を待つ海人たち、当日の天候は雨・・・冷たい雫が髪をつたいます

ミシラギ御願を終え、奥武観音堂の前に奉納されていたハーリー船にお神酒が注がれ

子供たちによる船上演舞を舞いながら、勝負の地である奥武大橋へと向かいます


本ハーリー開始直前まで、小雨が混じる最悪のコンディション
選手や訪れる人々もどこか下見がち・・・そんな沈んだ空気を一気に燃やしてくれたのは、元気溢れる子供たちによる迫力の棒術演舞と笑顔



演舞が終わるころには、東(あがり)組と西(いりー)組 双方のボルテージも最高潮!

緊張した表情の西(いりー)組の男の子、震える手には、朝の御願で奉納されたお神酒

このお神酒を持って、ハーリー船に乗り込んだ状態で、本ハーリーが行われます
両方のハーリー組を撮影したいのですが、二兎追うもの一兎も得ずのことわざのとおり、中途半端になりそうでしたので、今年は、紫の羽織を着ている西(いりー)組を追うことにしました
そして、いよいよ本ハーリーの開始の合図、西組全員 大きな円陣を組み

絶対勝つぞーーーーーっ!!!!
うぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
小雨混じる沖縄の空に響き渡る掛け声の中、いよいよ奥武島の本ハーリーが始まりました
6月にはいり、梅雨ももう少しといったところで、再び戻ってきた梅雨の空・・・梅雨明けはいつやら
今日の日記は、400年以上の伝統が続く沖縄南部で行われる海の祭りです
【 撮影日 2014.6.1 沖縄県奥武島(おうじま) 奥武島海神祭 】
沖縄では、旧暦5月4日「ユッカヌヒー」と呼ばれる日には、沖縄本島や離島のあちこちで、ハーリーと呼ばれる爬龍船競漕が開催され、一年間の豊漁と航海安全を祈願します
数多く行われるハーリーですが、今年は休日と合わさったため、わたしも早朝からハーリー観戦に向かいました
今年訪れたのは、本島南部に位置する小島「奥武島(おうじま)」の中央に位置する奥武観音堂です


ハーリーは、航海安全、島の繁栄を祈った事が始まりと伝えられているため、奥武島海神祭当日の朝に「ミシラギ御願」から行われます

奥武島の海神祭の歴史は、約400年前の17、18世紀に遡ります
1艘の唐(現在の中国)船が奥武島へ漂着するのをためらっている時、奥武島の山の上より白衣の美女が現れました
白衣の美女が唐船に対して、島は安全だと手招きをしてくれたので、唐船が島へ漂着したところ、奥武島の島民が漂流者に温かい食べ物や衣類を与え、焚き火で冷え切った心を癒してくれました
そして、唐船の乗務員の傷も癒え、再び祖国へ帰る前日
乗務員達は、白衣の美女がいたとされる場所へ赴き、「願わくはわたし達へ幸運を与えてください、もし無事に故郷へ戻ったら、仏様をこの島へ祀って浄土します」と願って航海したら、無事に祖国へと戻ることが出来ました
その後、琉球王朝を通じて黄金の観音像と仏具一式を送り、現在の奥武観音堂へ奉納されたと伝えられました
由緒ある観音堂には、その当時漂流船をつないだ小岩をミジラギがあるとされ、早朝からミシラギ御願が始まろうとしていました
奥武観音堂の前には、本ハーリーを行う東(あがり)と西(いりー)の船頭たちを筆頭にハーリーに乗り込む海人たちが集まり始めました


そして、ミシラギ御願が厳かに始まりました

御願を行うのは、何十年にも渡り村神人のお役目を授かったおばぁです

外で御願を待つ海人たち、当日の天候は雨・・・冷たい雫が髪をつたいます

ミシラギ御願を終え、奥武観音堂の前に奉納されていたハーリー船にお神酒が注がれ

子供たちによる船上演舞を舞いながら、勝負の地である奥武大橋へと向かいます


本ハーリー開始直前まで、小雨が混じる最悪のコンディション
選手や訪れる人々もどこか下見がち・・・そんな沈んだ空気を一気に燃やしてくれたのは、元気溢れる子供たちによる迫力の棒術演舞と笑顔



演舞が終わるころには、東(あがり)組と西(いりー)組 双方のボルテージも最高潮!

緊張した表情の西(いりー)組の男の子、震える手には、朝の御願で奉納されたお神酒

このお神酒を持って、ハーリー船に乗り込んだ状態で、本ハーリーが行われます
両方のハーリー組を撮影したいのですが、二兎追うもの一兎も得ずのことわざのとおり、中途半端になりそうでしたので、今年は、紫の羽織を着ている西(いりー)組を追うことにしました
そして、いよいよ本ハーリーの開始の合図、西組全員 大きな円陣を組み

絶対勝つぞーーーーーっ!!!!
うぉーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
小雨混じる沖縄の空に響き渡る掛け声の中、いよいよ奥武島の本ハーリーが始まりました
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