古くから語り継がれた伝統ある祭り「塩屋湾のウンガミ」特集
2012/09/15
台風直撃前日の沖縄より こんばんわぁ~
前々から、台風の進路それて~ぇ と願ったのですが、逆に直撃することになっちゃいました・・・それも3連休のど真ん中・・・orz
う~ん どこにもいけないよぉ~orz と嘆いてもしょうがないので、この3連休で、石川県の出張した際の写真で、ブログを書いていこうと思いました。
さて、今日から3日間の予定で、9/11に行われた「塩屋湾のウンガミ」特集をパートを分けて紹介していきたいと思います。
毎年旧盆明けの猪の日に行われる海神祭、古い時代に沖縄北部の村々で行われていましたが、時代が進むにつれ、どんどんとその伝統が薄らぎつつありました。
しかし塩屋では、その伝統が今でも語り継がれ、毎年行われております。
開催日時が毎年決まっており、平日でも行われるため、毎年仕事とぶつかっていくことがかなわなかったのですが、今年は奇跡的にお休みが取れて、その伝統的な海神祭を見ることができました。
しかし、この海神祭では、わたしにとって初めて見ることができる祭りという期待とうれしい気持ちと同時にわたし自身の大好きな趣味であるカメラについて、衝撃的な事件が起きてしまいました・・・
9/11の早朝、朝マックを終えて、沖縄の北部にある大宜味村という地域にある塩屋という集落、過去にも訪れた集落です。
過去記事(http://flyinthesky2012.blog.fc2.com/blog-entry-80.html)より
湾のほうには、御願バーリーでつかうハーリー船と櫂(かい)がおいてありましたので、一枚パシャ!

空は、青空で、入道雲の白がとても綺麗で、天候に恵まれたと感じました。

海神祭は、前日からウンケーという儀式から始まっています。
そして今日は、田港アサギから開始されるのですが、移動手段と距離の関係で、屋古アサギから撮影することにしました。
屋古アサギを撮影する前に、神職や関係者の方々からは、事前にお話をしていて、撮影してはいけない場所等を聞いてから撮影に挑みました。
はるか昔から、受け継がれた伝統のある海神祭をわたしの身勝手で、穢してしまう事を事前に回避するためでした。
まずは会場を一枚パシャ!

ここは、事前に準備されており、アサギを行う方々以外は、なるべく入らないようにと言われていました。

中央には、御神酒である泡盛が置かれていました。

正午になると、田港アサギを終えたヌルといわれるウスイという儀式を行う人を筆頭に関係者がやってきて、準備を始めていました。

この日は、暑い太陽が照り付けており、まだまだ陽射しが強かったので、日除け用の日傘で、暑さ対策をしておりました。

神人には、各々に前ビーといわれる世話役がついており、その方々によってアサギのための準備や衣装を整えていくのです。
スナップ撮影の基本は、その時々の風景ですが、そこには肖像権と著作権という問題が絡んでいるということも又事実です。
フォトコン等でもこの問題がかかわることもしばしあるので、今回みたいな海神祭のようにどこまで撮影していいかを聞く方々がいらっしゃるということは、わたしにとってもありがたいことでした。
撮影には、最低限の礼儀とマナーを守ってくださればいいですよとお話をいただいていたので、スナップ撮影も少しいれつつ撮影開始です。
神人たちは、前ビーによってアサギの準備が粛々と行われていました。

伝統的なウンガミということもあり、カメラマン達もどんどんとやってきて、各々撮影を開始していました。
中には、毎年来ているこの地域の方々も多くおり、アサギの邪魔にならないよう、アサギの場所を囲むように撮影を開始しておりました。
わたしも、その方々達からいろいろとアドバイスをもらいながら、場所を決めて、撮影を開始しました。
意外と事前に聞いていたこと意外でも、ルールがあることを改めて知りました。さすが地元の方々だなぁ~と感心しているときでした。
そこで、わたし達が見たものは、あまりにも滑稽で愚かで、カメラマン失格ともいっても過言でない光景をわたし達地元のカメラマン達は、目撃しました!!

知らずとはいえ、いまから神聖なアサギがおこなわれる場所にしかも後ろには、地元のカメラマンや報道関係の方々がルールを守って撮影しているど真ん中で、いきなり座り込んで、撮影を開始したのです。
これには溜まらずわたしを含めた複数の方々が声を荒げ注意をしました。
知りませんでしたでは、済まされないことをしているのにもかかわらず反省の色を見せないカメラマニアの行動にわたし達カメラを趣味とする方々もいい感じをしませんでした。
気まずい空気の中ですが、神人達の屋古アサギは、粛々と始まりました。


その後、ヌルの前には、その盃を交わすのに多くの人が並びます。

ヌルの前で拝み盃を交わし、餅をもらう事により、この一年間の厄がはらわれ健康になるといわれており、多くの方々がヌルと盃を交わしておりました。

わたしも無病息災を祈ろうと思ったのですが、さすがに車で来ていたので、盃を交わすふりをして、餅をいただきました。
そんなヌルのやさしさは、わたしにはとてもありがたかったです。
そのあとにアシビ神とハーリー神とスリ神の3人によって、儀式がはじまります。
そのため、前ビーとともに準備を始めた時でした・・・
皆さんは、次に出す写真を見て、どのように感じたでしょうか?

スナップ撮影とは、とても難しいとわたし自身感じています。それは、素人のわたしでも感じます。毎月出版されるフォトコンなどの雑誌には、多くの入選者のスナップ撮影が数多く掲載されております。
わたしも毎月購入して、その写真の美しさや技術を学ぼうと思い、いつも考えながら撮影をしております。
・・・しかし、その美しい写真が、こんなにひどい撮影方法なのかと思ったとき、わたしのカメラに対する不信感が徐々に広がってきました。
わたしの気持ちを象徴したかのように、空は曇り空に覆われ、雨も降りだしてきました。
わたしもスナップは好きで、よく撮影をしておりますが、撮影する側を気にしながら撮影しています。
しかし、その行為は、本当に正しいことなのか?それともこの素人カメラマニアと同じなのか??わたしの葛藤は、この儀式中にどんどんと膨らんできました。
儀式は、終盤に入り、3人の神人によって、ヨンコイという神舞が行われました。

神人がもっているのは、弓だそうです。ただ、このヨンコイの神舞はユガフ(ゆがふ(世果報)とは沖縄の古い言葉で、世界の幸せや素晴らしいことという意味で、豊年とか五穀豊穣とかの願いが込められた言葉)を願っていると思われるのですが・・・

ある人は舟を漕ぐしぐさにも思われ、ある人は、弓を持って猪を追い込んでいるしぐさにもおもわれるそうです。
そして、屋古アサギは、最後に神ウスイで締めくくります。

先ほどの光景を目の当たりにしたわたしは、このときカメラのファインダーを覗くことをためらっていました。
そして、わたしの疑問に止めを刺してしまったのが・・・

屋古アサギが終わったあとのこの光景をみて、なんだか吐き気がしてしまいました。
まるで、ニュースで見ているアイドルの撮影会のような光景・・・
粛々としたアサギと思っていたはずなのに、何なんだこの風景は??
頭がぐらぐらしてきて、近くにある公民館のトイレで、吐き気がおさまるまで・・・そう中にあったすべてのものを吐き出すように・・・吐き続けていました。
後で聞いてみたところ、毎年このような感じということでした。胸の勾玉を見せてーとかこっちみてーとか色々と要求もあるそうです。
そんなことが本当にあっていいのか?わたしは、もうカメラをしまって帰ろうと思いました。
そのときでした。
わたしの一眼レフをみた子どもが撮ってーとせがんできたのです。その子の親でしょうか?その方の持っているデジカメも一緒に撮影しました。

子どもがわたしのカメラの画像をみて、きれい~とはしゃいでしました。親もやっぱり写真はいいね~といっていました。
この公民館では、御願バーリーを準備している青年達が多くいました。
そんな中、記念撮影を頼まれたので、一枚パシャ!

話をしていると、毎年このアサギの時のカメラマンの醜態を聞かされ、心が痛んできましたが、そんな中でした「わたし達の一生懸命やっているその瞬間が、とても美しく残っていると感じると、多くの人達に感動を与えている主役なんだなぁ~」と一人の青年のことばが胸に響きました。
スナップ撮影をしていて、そこまで考えておりませんでした。
そんな名も知らない青年にとっては、ふと思ったことを言ったのですが、わたしには救いのことばに思えました。
彼ら彼女らのその姿、多くの人が見て、感動する写真であれば、彼らは、うれしいといってくれました。
世界中の人達が彼らと同じ考えでないのは、わかりますが趣味の写真がそこまで感動を生むことがあるのだということを今まで考えても見ませんでした。
少しずつ胸の軋みや疑問・・・不信感が薄らぎつつある中、いよいよメインイベントである御願バーリーが始まろうとしていました・・・
前々から、台風の進路それて~ぇ と願ったのですが、逆に直撃することになっちゃいました・・・それも3連休のど真ん中・・・orz
う~ん どこにもいけないよぉ~orz と嘆いてもしょうがないので、この3連休で、石川県の出張した際の写真で、ブログを書いていこうと思いました。
さて、今日から3日間の予定で、9/11に行われた「塩屋湾のウンガミ」特集をパートを分けて紹介していきたいと思います。
毎年旧盆明けの猪の日に行われる海神祭、古い時代に沖縄北部の村々で行われていましたが、時代が進むにつれ、どんどんとその伝統が薄らぎつつありました。
しかし塩屋では、その伝統が今でも語り継がれ、毎年行われております。
開催日時が毎年決まっており、平日でも行われるため、毎年仕事とぶつかっていくことがかなわなかったのですが、今年は奇跡的にお休みが取れて、その伝統的な海神祭を見ることができました。
しかし、この海神祭では、わたしにとって初めて見ることができる祭りという期待とうれしい気持ちと同時にわたし自身の大好きな趣味であるカメラについて、衝撃的な事件が起きてしまいました・・・
9/11の早朝、朝マックを終えて、沖縄の北部にある大宜味村という地域にある塩屋という集落、過去にも訪れた集落です。
過去記事(http://flyinthesky2012.blog.fc2.com/blog-entry-80.html)より
湾のほうには、御願バーリーでつかうハーリー船と櫂(かい)がおいてありましたので、一枚パシャ!

空は、青空で、入道雲の白がとても綺麗で、天候に恵まれたと感じました。

海神祭は、前日からウンケーという儀式から始まっています。
そして今日は、田港アサギから開始されるのですが、移動手段と距離の関係で、屋古アサギから撮影することにしました。
屋古アサギを撮影する前に、神職や関係者の方々からは、事前にお話をしていて、撮影してはいけない場所等を聞いてから撮影に挑みました。
はるか昔から、受け継がれた伝統のある海神祭をわたしの身勝手で、穢してしまう事を事前に回避するためでした。
まずは会場を一枚パシャ!

ここは、事前に準備されており、アサギを行う方々以外は、なるべく入らないようにと言われていました。

中央には、御神酒である泡盛が置かれていました。

正午になると、田港アサギを終えたヌルといわれるウスイという儀式を行う人を筆頭に関係者がやってきて、準備を始めていました。

この日は、暑い太陽が照り付けており、まだまだ陽射しが強かったので、日除け用の日傘で、暑さ対策をしておりました。

神人には、各々に前ビーといわれる世話役がついており、その方々によってアサギのための準備や衣装を整えていくのです。
スナップ撮影の基本は、その時々の風景ですが、そこには肖像権と著作権という問題が絡んでいるということも又事実です。
フォトコン等でもこの問題がかかわることもしばしあるので、今回みたいな海神祭のようにどこまで撮影していいかを聞く方々がいらっしゃるということは、わたしにとってもありがたいことでした。
撮影には、最低限の礼儀とマナーを守ってくださればいいですよとお話をいただいていたので、スナップ撮影も少しいれつつ撮影開始です。
神人たちは、前ビーによってアサギの準備が粛々と行われていました。

伝統的なウンガミということもあり、カメラマン達もどんどんとやってきて、各々撮影を開始していました。
中には、毎年来ているこの地域の方々も多くおり、アサギの邪魔にならないよう、アサギの場所を囲むように撮影を開始しておりました。
わたしも、その方々達からいろいろとアドバイスをもらいながら、場所を決めて、撮影を開始しました。
意外と事前に聞いていたこと意外でも、ルールがあることを改めて知りました。さすが地元の方々だなぁ~と感心しているときでした。
そこで、わたし達が見たものは、あまりにも滑稽で愚かで、カメラマン失格ともいっても過言でない光景をわたし達地元のカメラマン達は、目撃しました!!

知らずとはいえ、いまから神聖なアサギがおこなわれる場所にしかも後ろには、地元のカメラマンや報道関係の方々がルールを守って撮影しているど真ん中で、いきなり座り込んで、撮影を開始したのです。
これには溜まらずわたしを含めた複数の方々が声を荒げ注意をしました。
知りませんでしたでは、済まされないことをしているのにもかかわらず反省の色を見せないカメラマニアの行動にわたし達カメラを趣味とする方々もいい感じをしませんでした。
気まずい空気の中ですが、神人達の屋古アサギは、粛々と始まりました。


その後、ヌルの前には、その盃を交わすのに多くの人が並びます。

ヌルの前で拝み盃を交わし、餅をもらう事により、この一年間の厄がはらわれ健康になるといわれており、多くの方々がヌルと盃を交わしておりました。

わたしも無病息災を祈ろうと思ったのですが、さすがに車で来ていたので、盃を交わすふりをして、餅をいただきました。
そんなヌルのやさしさは、わたしにはとてもありがたかったです。
そのあとにアシビ神とハーリー神とスリ神の3人によって、儀式がはじまります。
そのため、前ビーとともに準備を始めた時でした・・・
皆さんは、次に出す写真を見て、どのように感じたでしょうか?

スナップ撮影とは、とても難しいとわたし自身感じています。それは、素人のわたしでも感じます。毎月出版されるフォトコンなどの雑誌には、多くの入選者のスナップ撮影が数多く掲載されております。
わたしも毎月購入して、その写真の美しさや技術を学ぼうと思い、いつも考えながら撮影をしております。
・・・しかし、その美しい写真が、こんなにひどい撮影方法なのかと思ったとき、わたしのカメラに対する不信感が徐々に広がってきました。
わたしの気持ちを象徴したかのように、空は曇り空に覆われ、雨も降りだしてきました。
わたしもスナップは好きで、よく撮影をしておりますが、撮影する側を気にしながら撮影しています。
しかし、その行為は、本当に正しいことなのか?それともこの素人カメラマニアと同じなのか??わたしの葛藤は、この儀式中にどんどんと膨らんできました。
儀式は、終盤に入り、3人の神人によって、ヨンコイという神舞が行われました。

神人がもっているのは、弓だそうです。ただ、このヨンコイの神舞はユガフ(ゆがふ(世果報)とは沖縄の古い言葉で、世界の幸せや素晴らしいことという意味で、豊年とか五穀豊穣とかの願いが込められた言葉)を願っていると思われるのですが・・・

ある人は舟を漕ぐしぐさにも思われ、ある人は、弓を持って猪を追い込んでいるしぐさにもおもわれるそうです。
そして、屋古アサギは、最後に神ウスイで締めくくります。

先ほどの光景を目の当たりにしたわたしは、このときカメラのファインダーを覗くことをためらっていました。
そして、わたしの疑問に止めを刺してしまったのが・・・

屋古アサギが終わったあとのこの光景をみて、なんだか吐き気がしてしまいました。
まるで、ニュースで見ているアイドルの撮影会のような光景・・・
粛々としたアサギと思っていたはずなのに、何なんだこの風景は??
頭がぐらぐらしてきて、近くにある公民館のトイレで、吐き気がおさまるまで・・・そう中にあったすべてのものを吐き出すように・・・吐き続けていました。
後で聞いてみたところ、毎年このような感じということでした。胸の勾玉を見せてーとかこっちみてーとか色々と要求もあるそうです。
そんなことが本当にあっていいのか?わたしは、もうカメラをしまって帰ろうと思いました。
そのときでした。
わたしの一眼レフをみた子どもが撮ってーとせがんできたのです。その子の親でしょうか?その方の持っているデジカメも一緒に撮影しました。

子どもがわたしのカメラの画像をみて、きれい~とはしゃいでしました。親もやっぱり写真はいいね~といっていました。
この公民館では、御願バーリーを準備している青年達が多くいました。
そんな中、記念撮影を頼まれたので、一枚パシャ!

話をしていると、毎年このアサギの時のカメラマンの醜態を聞かされ、心が痛んできましたが、そんな中でした「わたし達の一生懸命やっているその瞬間が、とても美しく残っていると感じると、多くの人達に感動を与えている主役なんだなぁ~」と一人の青年のことばが胸に響きました。
スナップ撮影をしていて、そこまで考えておりませんでした。
そんな名も知らない青年にとっては、ふと思ったことを言ったのですが、わたしには救いのことばに思えました。
彼ら彼女らのその姿、多くの人が見て、感動する写真であれば、彼らは、うれしいといってくれました。
世界中の人達が彼らと同じ考えでないのは、わかりますが趣味の写真がそこまで感動を生むことがあるのだということを今まで考えても見ませんでした。
少しずつ胸の軋みや疑問・・・不信感が薄らぎつつある中、いよいよメインイベントである御願バーリーが始まろうとしていました・・・
- 関連記事
-
-
黄金色に輝くちゅら海海岸線を眺めて・・・ 備瀬海岸線まったり夕焼け撮影日記 2019/03/31
-
まるで翡翠のラビリンス 備瀬フクギ並木 遊歩道まったり散策日記 2019/03/28
-
春の蒼空に彩られるコバルトブルーのちゅら海 備瀬海岸線まったり散策日記 2019/03/25
-
久しぶりの冬の蒼空に祝福された村民だけが知っている穴場ビーチ 広大なちゅら海海岸線まったり散策日記 2019/03/16
-
沖縄本島最大の大滝を間近で! ヤンバルの大自然の奥地に広がる大迫力の比地大滝 2019/03/08
-
本州では見ることのできない亜熱帯植物をまったり観察 ヤンバルの大自然が広がる比地大滝トレッキング・コース 2019/03/06
-